第2回「たどん」〜キムチ食い放題を検証せよ〜

うまいだけでは生き残れない高田馬場界隈。思わず笑いがこみ上げるほど量が多いか、数字を知らないのかと問いたくなるほど安いか・・・そう いった個性がないと生き残れない高田馬場は、店の入れ代わりが激しい。そんな戦場に果敢にも飛び込んできたのが、この「たどん」である。

高田馬場駅から早稲田通りの左側をゆくこと5分のところに暖簾を構える「たどん」は、一見チェーン店かと思わせるつくりをしている。この看板は経営者らの戦略を疑わせるものがある。なぜなら早稲田では、チェーン店は嫌われるからだ。事実我々も、最初はチェーン店かと思い敬遠していた。そんな時、のりよし部長から電報が届いた。イスラエルからだ。

「タドン チヨウサ シロ チエーン ジヤ ナイラシイ」

イスラエルにいてもその情報力はさすがだ。
チェーンが嫌われる理由はただ一つ。味が無難すぎてネタにならず、時間とお金と経験の無駄だからだ。したがって、我々の行く店に味の保障はどこにもない。我々は常にそのリスクと隣りあわせ綱渡りのエブリデイだ。
あえてチェーン風のたたずまいにしているのかも知れない。我々の興味は最高潮に達した。チェーンじゃないことが分かった今、行かない理由はどこにもない。「賽は投げられた」。しかし、これまで何度もそのマーベラスな味に仲間はやられてきた。この味をあえて例えるなら、ミッキーかと思ってよく見てみたらベジータだった、という感じか。「これ以上仲間を減らすわけにはいかない」。我々は万全を期し行ってみた。

店は
高田馬場では、AAクラスのきれいさだ。店内はいたって清潔。加えて白熱灯がほどよい雰囲気を醸し出していて、小粋なバーのようである。「おかしい」現場主任・服部は眉間にしわを寄せた。「こんな現場は初めてだ。」我々プロジェクトチームが、いつかは征服しようと考えていたがつぶれてしまった、とあるカレー屋は小バエが飛んでいた。それが早稲田・高田馬場の普通の姿だ。

さてこの店はキムチが食い放題のようだ。我々プロジェクトチームは、当然ながらそれを検証してみた。

↑BEFORE。キムチは半分ほど入っている。これをすべて食うことができるのか。プロジェクトは困難を極めた。漂うキムチ臭。冷ややかな店員の視線。しかし浜本「こんなところで負けたら、もうT大にはうからない」。男たちの挑戦がはじまった。
↓AFTER着工から12分後。プロジェクトはなんとか終了した。口の中はキムチ臭だらけになっていた

ちなみに所要時間は12分。それを過ぎるとつぼごと変えられる可能性があるので気をつけてほしい。

さて、料理のほうは、「カルビ丼」を頼んだ。ほかにもメニューは、ビビンバなどもあり、どんぶりの大きさも並盛・大盛・特盛の三種類がある。特盛はかなり量も多い。
(写真は特盛)

これはうまい。早稲田の店とは思えないくらいうまい。
「たどん」は、暗黒街・高田馬場に突如現れた彗星だ。しかし、この町には血の掟がある。おまけにこの街の住民達は舌の機能がニュータイプ。彼らの味覚とは仲良くなれないかもしれない。

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