第17回「一兆堂」〜帰ってきた挑戦者〜

高田馬場の店は、入れ替わりが激しい。この「一兆堂」の入る店も、以前は違う店だった。この店は、当初、まずい店として有名だった。予想通り、数ヶ月後に店が閉まった。しかし、そこには「しばらくの間、修行に行ってきます」とある。もう、戻ってこないのでは、と思っていたら、帰ってきた。

しかし、この店は、まずいで有名。帰ってきたところで、プロジェクトチームの誰もが、既に調査済みとのことで、行こうとはしなかった。しかし、小野寺は、過去の資料を見直している際に、この店は再び調査する必要があるのでは、と思った。というのは、ある日店の前を通りかかると、のれんが逆(写真左)になっていたからだ。これは、戦前のように、右から読むのではと思ったら、「ラーメン」という時が逆になっているので、明らかに間違いだ。しかも、普段はちゃんとなっている(写真右)。これは、店からの何らかのメッセージだと、小野寺は思った。

小野寺は、服部に願い出た。
「一兆堂を調査したい」
プロジェクトチームは度重なるアクシデントでメンバーを消耗。寒い時期になり、デスクトップでは足下が冷え、長時間パソコンが出来ない服部は、更新も滞っている。そんななか、プロジェクトを行えるか。すると服部は
「ああ、いいっすよ」
普通だった。

外から中をのぞく。客はいない。もしかしたら、あまりに回転が速くて、客が見えないだけかもしれない。そう思った服部らは、細心の注意を払い店へと入った。

服部は、とんこつ醤油(写真左)を、小野寺はとんこつ味噌(写真真ん中)と餃子を頼んだ。途中、バイトの人間が
「おつかれさまです。」
と帰って行ったが、店主は
「おつかれさまです。」
と敬語で挨拶をしていた。そこから、察するに店主の人柄は良さそうだ。

以前は醤油と味噌の違いがわからない程であったが、今回はわかる。福島のラーメン(新コーナー・日本の車窓からを参照)よりは、うまい。だが、ここで思うのは、ラーメン屋でおいしいところは、たいてい店の人は、威勢がいい。この店からも察するにおとなしい人にはラーメン屋は不向きなのかもしれない。もちろん蓼食う虫も好き好き。好みは人それぞれなので、興味がある方は、是非ご自分の足で、試していただきたい。また、一兆堂には是非がんばっていただきたい。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送